抗菌コーティングは、細菌やウイルスを殺す効果がある液剤を、室内の壁や床、机、椅子などに塗布して、長期間にわたって空間を守る感染症対策ツールです。
ティタノも抗菌コーティングです。
抗菌コーティングは数十年前から企業の事務所や大規模施設、一般家庭などを守ってきましたが、新型コロナの流行によってあらためて注目されるようになりました。
抗菌コーティングを導入した企業はなぜ、抗菌コーティングを選んだのでしょうか。
その答えは意外に当たり前で、合理的かつ効率的で、高い効果が期待できるからです。
そしてこの3の性質こそが、感染症対策における抗菌コーティングの魅力といえます。
企業が選ぶモノには必ず理由がある
企業はさまざまなモノを購入してビジネスを進めていますが、そこには必ず理由があります。
企業は「なんとなく」でモノを買うことはありません。
そして企業がモノを買うときの3大理由が、合理性、効率性、効果です。
では企業は具体的に抗菌コーティングのどこに、合理性と効率性と効果を認めているのでしょうか。
名古屋のバスステーションのケース
自治体からバスステーションの運営・管理を受託している名古屋の企業は、施設内に抗菌コーティングを施しています。
バスステーションには、1)空間が広い、2)不特定多数の人がたくさん集まる、3)多くの設備がある、という特徴があり、これらはすべて感染症対策を難しくしています。
抗菌コーティングはバスステーションにどのようなソリューションを提供したのでしょうか。
なぜバスステーションの感染症対策は難しいのか
なぜバスステーションの感染症対策は難しいのでしょうか。
その理由の1つが、バスステーションの広さです。バスステーションは、何台ものバスが入り多くの人を収容できる広さが必要です。空間が広くなるほど、ウイルスの侵入経路も潜伏場所も増えます。また、殺菌、除菌、抗菌する面積や体積も増えるので、漏れなく感染症対策を講じることが難しくなります。
不特定多数の人が集まることも、感染症対策を難しくします。
新型コロナ感染症は、ウイルスに感染しても症状が出るまでしばらく時間がかかります。
最新のオミクロン株の場合、潜伏期間(感染から症状が出るまでの期間)の中央値は約3日です(*1)。
そのため、まだ症状が出ていない感染者がバスステーションにいる可能性があるものの、それが誰なのかわからず対策の取りようがありません。
そしてバスステーションには、待合室、券売所、エレベーター、エスカレーター、通路、階段、手すり、トイレなどたくさんの設備があります。これらの設備は大きさも形状も異なり、そのすべてに対応できる感染症対策でないと、待合室用の対策やエスカレーター用の対策など複数の対策を用意しなければならなくなります。そのようなことをしていたら、手間もコストもかかります。
こうした難題をクリアできるのは抗菌コーティングだけでしょう。
*1:https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10903-b11529-period.html
抗菌コーティングのソリューションは、バスステーションのニーズに対応している
バスステーションの感染症対策ニーズ(必要性)と、抗菌コーティングが持っているソリューション(解決力)は一致します。
バスステーションのニーズ | 抗菌コーティングのソリューション |
広い空間に漏れなく感染症対策を施したい | 殺菌作用のある液体を噴霧することで空間を一気に抗菌できる |
不特定多数の人がたくさん集まることによる感染リスクを減らしたい | しっかりしたエビデンス(科学的根拠)がある |
大きさや形が異なる多くの設備のすべてに感染症対策を講じたい | 液体なので、広い部分にも狭い部分にも吹きつけることができる |
抗菌コーティングは液体の薬剤を霧状にして吹きつけることができます。そのため、空間を閉め切って薬剤の霧を充満させれば、壁にも床にも天井にも、狭い空間にも液剤が付着します。
液体を布に染み込ませて、人の手で壁や床にこすりつけていくよりはるかに効率的です。
抗菌コーティングの成分はメーカーによって異なりますが、例えばティタノであれば、銀、硝酸、二酸化チタンが含まれています。この3つの物質はいずれも細菌やウイルスを破壊する力が証明されています。
したがって抗菌コーティングには感染リスクを減らす効果がある、といえます。
階段の手すりやエレベーターのボタンなど、ピンポイントで抗菌コーティングをしたいときは、薬剤を布に染み込ませて手で塗りつけることができます。
これはさすがに手間がかかりますが、しかし抗菌コーティングの効果は年単位で維持されます。ティタノなら1年間は抗菌作用が続きます。
バスステーションのたくさんの設備に抗菌コーティングを施さなければなりませんが、しかし「1年1回でよい」のであれば、十分効率的といえるはずです。
往診専門の医療機関のケース
東京の往診専門の医療機関は、往診のときに使う器具を保管している部屋を抗菌コーティングしました。この医療機関は株式会社の形態をとっています。
往診とは、医師が患者さんの家に出向いて治療などを行う医療サービスです。そのため、医療機器や治療器具なども患者さん宅に持ち込まなければなりません。
患者さん宅にウイルスを持ち込まないために
この医療会社は、医療機器や治療器具を1つの部屋に保管しておき、必要なときに素早く持ち出すことができるようにしています。
これは合理的な方法ですが、その部屋がウイルスに汚染されたら、一気に大量の医療機器や治療器具に付着してしまいます。そうなれば、医師が患者さん宅にウイルスを運んでしまうことになります。
そこでこの医療機関は、医療機器と治療器具の保管部屋を抗菌コーティングして、ウイルス汚染のリスクを減らしました。
合理的な選択といえるでしょう。
幼稚園や保育園を運営している企業のケース
幼稚園、保育園、児童福祉施設を運営・管理している東京の会社は、居室、トイレ、遊具、おもちゃに抗菌コーティングを行いました。
これらの子供向けの施設では、赤ちゃんや子供たちが床に寝転がったり、モノをなめたり、さまざまな場所をベタベタ触ったりします。
そのため、施設内のすべてに、細部にわたって感染症対策を施す必要がありました。
アルコールや次亜塩素酸ナトリウムよりはるかに合理的
アルコールや次亜塩素酸ナトリウムでも、トイレや遊具、おもちゃを除菌することができます。
しかしアルコールや次亜塩素酸ナトリウムで除菌する場合は、布などにひたしてモノにこすりつけなければならず手間がかかります。
しかもアルコールと次亜塩素酸ナトリウムの効果は、短時間で消えてしまいます。
おもちゃにウイルスが付着していたら、それをアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムでぬぐうと、そのウイルスは死滅します。
しかし、同じおもちゃに再びウイルスが付着したら、再びアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムで拭き取らなければなりません。
一方、抗菌コーティングは年単位で抗菌効果を発揮します。
液体をおもちゃに塗らなければならない点では、アルコールや次亜塩素酸ナトリウムと変わりありませんが、抗菌コーティングはその回数を大幅に減らすことができます。
ティタノの抗菌効果は1年間持続するので、おもちゃに年1回塗るだけで済みます。
しかしアルコールや次亜塩素酸ナトリウムは、おもちゃを使い終わるたびに拭き取らないとならないので、年中無休の保育園ならその回数は年365回になります。
【注意】100%完璧ではないから組み合わせが重要
もちろん、抗菌コーティングが100%完璧に細菌やウイルスをシャットアウトできるわけではありません。それだけの能力を持つ抗菌コーティングは、まだ開発されていません。
したがって抗菌コーティングとアルコールと次亜塩素酸ナトリウムは、組み合わせて使ったほうがよいでしょう。
抗菌コーティングのほうが合理的で効率的で効果があがりやすい場所
ここまで紹介した企業の事例を踏まえると、次のような場所は、抗菌コーティングのほうが合理的かつ効率的に感染症対策を実施でき、効果があがりやすいといえます。
<抗菌コーティングを使ったほうがよい場所>
ホテル・ショッピングセンター・スポーツジム・アミューズメント施設・映画館・飲食店・コンビニ・インターネットカフェ・学校・博物館・美術館・図書館
まとめ~高い合理性を求めるドイツ人も納得
ティタノはドイツのヘコソル社が製造・販売しています。
そのため、世界的な企業でティタノをいち早く評価したのは、ドイツ最大の航空会社であるルフトハンザドイツ航空でした。ルフトハンザは、飛行機内の抗菌にティタノを使っています(*2)。
ドイツ人は高い合理性を求める国民性で知られているので、ルフトハンザが乗客乗員の命と健康を守るためにティタノを採用したことは、抗菌コーティングが合理的な感染症対策であることを示しています。
それでDKSHジャパンは、感染症対策を考えている日本の企業や大規模施設に、自信を持ってティタノをおすすめすることができるわけです。
*2:https://www.lufthansa-technik.com/new-products